父・清治の過酷な最期と、悲しみを乗り越えて自分たちの意志で未来を選び取る少女たちの姿が描かれた第2週最終回(第10回)。
「死にとうない」と言い残して去った父への思い、そして男装姿の忍先生(木竜麻生)をはじめ、それぞれが好きな姿で未来へと歩み出す感動の節目となりました。
『ブラッサム』第10話の登場人物・キャスト紹介
【葉野家の人々】
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葉野 珠(はの たま) / 演:石橋静河 錯乱する父を必死で書き留め、死を見届ける。父の死後に「どこか清々しい」と感じる自分に戸惑いつつも、新年に再びペンを取り、自分の好きな道(同人誌活動)を邁進する覚悟を決める。
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葉野 清治(父) / 演:渡部篤郎 病魔と錯乱に冒され果物ナイフを持ち街を彷徨うが、珠の声で我に返り「死にとうない!」と叫んで息を引き取る。
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葉野 リョウ(継母) / 演:国仲涼子 清治の死を受け止め、新年の温かい空気の中で子供たちを優しく見守る。
【女学校の仲間・ご近所の人々】
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角田 忍(教師) / 演:木竜麻生 珠たちの意思を尊重し、自身も男装姿(男の格好)で登場。「好きな時に好きな事をする」精神で少女たちの門出を祝う。
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岩田 梅 / 演:松本穂香 新年に羽子板を持って葉野家を訪れる。近々嫁入りすることが決まっており、それを楽しみにしている。
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岩田 カツ&幸三(八百屋夫婦) / 演:楠見薫、八嶋智人 正月に夫婦仲良く羽子板で遊ぶ、街の温かい存在。
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同人誌『黎明』の仲間たち(華優希、中井千聖 ほか) 「また本を作ろう!」と意見を一つにし、それぞれの好きな格好で記念写真の撮影に臨む。
第10話のあらすじ・ストーリー詳細
1. 「死にとうない!」——父・清治の壮絶な最期
病魔に侵され、うわ言を呟きながら家を飛び出した父・清治(渡部篤郎)。 夢の中で「ワシはいかんぞ!」と叫びながら、手にした果物ナイフを振り回して町中を彷徨い歩きます。
後を追った珠(石橋静河)は、「とと様!家へ帰りましょう!」と何度も必死に叫び続けます。その強い声にようやく我に返った清治は、涙を流しながら「死にとうない!死にとうない……!」と絞り出すような声を発するのでした。
我が家へと連れ戻り、一息ついたのも束の間——清治は静かに息を引き取りました。
葬儀を終え、縁側にぽつんと座り込む珠。「とと様は幸せだったのかな……」と父の生涯に思いを馳せます。「最後の最後に『死にとうない』と言って、みんなに迷惑をかけて……なんも分からないままだ。なのに、父が亡くなったのに心がどこか清々している。なんでじゃろう……」と、複雑な心情を吐露するのでした。
2. 平和な新年の訪れと、梅の祝言
季節は巡り、年が明けました。 珠は机に向かい、「おねしょなんて怖くない」という新しい小説を書き始めていました。
そこへ、羽子板を手にした幼なじみの梅(松本穂香)がやって来ます。「子供たちは外で遊んでいいの?」と尋ねる梅に、母・リョウ(国仲涼子)は「ええよ」と優しく微笑みます。八百屋の夫婦(八嶋智人・楠見薫)が楽しそうに羽子板で遊ぶ声が響き、年始めの穏やかで平和な時間が流れていきます。
珠と話す中で、梅は自分に縁談があり、嫁入りすることになったと嬉しそうに語ります。結婚を前向きに楽しみにしている梅の姿を見て、珠も「うちは、自分の好きなことをする!」と力強く宣言するのでした。
3. 「好きな時に、好きな事を」——自由を掲げた記念撮影
「もう一度、本を作ろう!」 学校からの禁令を乗り越え、同人誌仲間4人の思いが再び一つになりました。
彼女たちの挑戦を後押しするように現れた教師の角田忍(木竜麻生)は、なんと凛々しい男装姿(男の格好)で登場します。「好きな時に、好きな事をする」という信念を自ら体現してみせたのです。
再出発を記念して、4人の仲間と忍先生は、それぞれが一番自分らしくいられる「好きな格好」に身を包み、カメラの前へ立ちます。自分たちの未来と表現の自由を祝う一枚の写真——希望に満ちた笑顔とともに、第2週は幕を閉じました。
第2週全体の感想・まとめ
第2週は、同人誌『黎明』の発行、強制された祝言の破断、そして父・清治の急逝と、波乱万丈な出来事が怒涛のように駆け抜けた1週間でした。
「一生自由に暮らす」と言い切り、家族を振り回し続けた父・清治が最後に見せた「死にとうない」という人間らしい弱さ。そして、そんな父の死を悼みつつも「どこか清々している」と感じた珠の素直な感覚は、親の支配や時代から解放されたことへの心の現れでもあり、非常にリアリティを持って胸に刺さります。
ラストの男装した忍先生や、それぞれの好きな衣装で撮影した記念写真は、明治・大正の抑圧された女性たちが自立と表現へ踏み出す強いエネルギーに満ちあふれていました。
父という大きな存在を失った珠が、第3週でどのように自分の翼を広げていくのか、これからの展開が楽しみでなりません!
