みなさん、こんにちは!『風、薫る』公式ファンブログへようこそ。 金曜日、第15週のラストを飾る第75話が放送されました。前日の直美(上坂樹里)の「看護婦、辞めな!」という衝撃の引導から一夜、ヒロイン・りん(見上愛)の進退と、彼女を支える人々の想いが交錯する、涙と希望の週最終回となりました。
医療の現実、家族への想い、そして新たな生き方の提示。激動の15週の締めくくりを、朝ドラの温かい語りとともに熱く振り返っていきましょう!
語り(ナレーション)で振り返る、今週のあらすじ
「看護婦、辞めな!」 直美の放った鋭い言葉の残響が、緊迫した処置室にいつまでも響いていました。 「私が働かなければ、一家が生きていけないの……!」 すがるようなりんの叫び。その場に残された同僚の多江とトメは、「あんな風に言わなくてもいいじゃないの……」と、直美の冷徹さを受け止めきれずにいました。しかしその頃、大山家では、直美が大山捨松公爵夫人を前に「戦う女は嫌いですか」と、未来を切り開くための覚悟を問いかけていたのです。
一方、薄暗い部屋で一人、必死に書評の原稿を書き進めるシマケンの姿がありました。 そこへ弁当を持参して訪ねてきた牧村が、鋭く問いかけます。 「小説は辞めるのか? りんさんのためか?」 「今は稼ぎたいんだ。一ノ瀬さんは今、看護婦をしているのが苦しそうなんだ」と返すシマケンに、牧村は「細い大黒柱になってくれと頼まれたのか? 人のために小説を辞められるのか」と重ねて問います。牧村がシマケンに対し「それほど、小説を書いていない……」小説を諦められるのかと、牧村に言います。愛する人を支えるために己の夢を横に置く覚悟なのかは明確ではありません。
病院を飛び出し、看護婦姿のまま、かつての団子屋の前に立ち尽くすりん。 意を決して店主の卯三郎に「ここでまた働かせてください」と懇願しますが、卯三郎の答えは「お断りします」という厳しいものでした。 「なぜここを辞めて、看護婦になったんだい?」 周囲の女性店員たちも「なぜ今度はダメなんですか? 雇ってあげたらいいのに」と庇いますが、卯三郎は、かつて大きな志を持って羽ばたいたりんの可能性を誰よりも信じているからこそ、安易な逃げ道を塞いだのです。
そこへ、直美の指図を受けた大山捨松公爵夫人が、りんの自宅に来ています。看護服を着たりんが帰宅すると自宅に公爵夫人が座っています。いつも看護婦服で通っているのですか?そうではない。 「看護婦を辞めるように言われて……。今の私には看護婦はできないし、やるべきではない。命が怖くなってしまったのです」 涙ながらに本音を吐露するりんに、捨松は優しく微笑みかけました。 「ならば、場所を変えてみてはいかがかしら」
捨松が提示したのは、彼女自身のもう一つの夢である「女学校の舎監(しゃかん)」という新しい道でした。場所は、雪深い新潟の上越。東京からは遠い地です。 「悩むのは分かります。少し時間をいただき、家族で話し合ってお答えいたします」 深く一礼するりんに、捨松は「ごきげんよう、環ちゃん」と、りんの背負う家族の未来にも温かい眼差しを向けるのでした。
後刻、捨松は再び直美と会い、その肩をそっと抱きます。 「直美さんも、つらかったのですね……」 りんを救うため、あえて鬼となって引導を渡した直美の涙を、捨松だけは分かっていたのです。 公爵婦人を見送った後、振り向くと――そこには、覚悟を決めた表情のりんが、まっすぐに立っていました。
【一視聴者の熱い叫び】ここが切なくも美しい!見どころ考察
① 直美の「辞めな」の真意と、捨松公爵夫人の大いなる救い
直美の厳しい言葉にトメや多江は反発していましたが、ラストシーンの捨松夫人の言葉で、すべてが直美の「愛の計画」だったことが判明しましたね! 病院という過酷な現場で心が折れ、命が怖くなってしまった今のりんをそのまま働かせれば、いつか致命的な事故を起こして完全に破滅してしまう。だからこそ一度現場から引き離し、大山捨松(多部未華子)の力を借りて「新潟・上越の女学校の舎監」という、命のやり取りではないけれど「女性の自立を支える」もう一つの輝ける場所を用意したのです。直美の不器用で深い友情と、捨松夫人の気品溢れる包容力に大感動です!
② シマケンの「細い大黒柱」になる覚悟。愛ゆえの葛藤
牧村との男二人の対話シーン、シマケン(佐野晶哉)の優しさが五臓六腑に染み渡りました……! 「一ノ瀬さんが苦しそうだから、今は小説より確実に稼げる書評で彼女の支えになりたい」。自分の文学への野心を曲げてでも、りんの「細い大黒柱」になろうとするシマケンの健気な愛に胸が締め付けられます。でも、牧村の「人のために小説を辞められるのか」という言葉もまた、芸術家としてのシマケンを案じる本質的な問いであり、今後の彼の選択からも目が離せません。
③ 瑞穂屋卯三郎さんの「お断りします」に込められた親心
逃げるようにかつての職場瑞穂屋に戻り「働かせてほしい」と言ったりんに対し、厳しく拒絶した卯三郎さん。一見冷たく見えますが、これは最高の親心ですよね。「お前はこんなところで小さく収まる人間じゃない、命の恐怖から逃げるな」という無言のメッセージ。この拒絶があったからこそ、りんは捨松夫人の「場所を変えてみる」という提案を真っ直ぐに受け入れることができたのだと思います。まだ確定していませんが...
今週のまとめ:東京から新潟へ——新天地で始まるナースの「第二章」
第15週は、山本さんの死のトラウマから一度は完全に心が壊れてしまったヒロインが、周囲の厳しくも温かい愛によって、新たな一歩を踏み出すための光を見出す最高の金曜日となりました。
ラストシーン、直美と捨松夫人の前に現れたりんの目は、ここ数話の怯えたものとは違い、かつての強い光を取り戻しつつありました。 「新潟・上越」という新たな新天地で、りんは環や美津とともにどう暮らし、傷ついた心を再生させていくのか。そして、東京に残る形になるであろう直美やシマケンとの距離はどうなってしまうのか……?
辛い現実の先に、新しい風が吹き始めた『風、薫る』。 第16週からの新展開を楽しみに、来週も彼女たちの選択を全力で応援していきましょう!
