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【風、薫る】第72話あらすじ&見どころ解説!「お咎めなし」に隠された院長の覚悟と、山本さんの死に心が壊れてゆくりん——「助けるって何?」【朝ドラ感想】

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みなさん、こんにちは!『風、薫る』公式ファンブログへようこそ。 火曜日に放送された第15週・第72話は、前回の涙の決別から一転、不気味なほど静かで、そしてヒロイン・りん(見上愛)の心が音を立てて崩れていく、非常に苦しく切ない回となりました。

前代未聞の“病院脱走”を敢行したのにもかかわらず、下された処分はまさかの不問。しかし、組織の論理と、命の現場で傷ついたナースのリアルな葛藤が交錯した本話を、熱く深く振り返っていきましょう!

語り(ナレーション)で振り返る、今週のあらすじ

山本さんの突然の終焉。しかし、病院の出した結論は、意外なものでした。 「どこにいても起こりえた。当院に落ち度はなかった」という今井医師の言葉の元、多田院長から下されたのは「通常勤務に戻りなさい」という、お咎めなしの通達だったのです。

その頃、新しい家では、小さな手が健気に料理を手伝っていました。 「今日はお母さんたち、帰ってくるかなぁ……」 寂しさを堪える環に、美津は静かに、しかし力強く語りかけます。 「お母さんはね、人の命を助ける立派なお仕事をしているのですよ。誇りに思いなさい」 その言葉に、環は「はい!」と声を高らかに弾ませるのでした。

ようやく帰宅した二人に、美津が「昨日はどうしたのです?」と尋ねると、直美は「ずーっと忙しくて……」と、りんの脱走を庇うように嘘をつきます。りんは愛娘の環を抱きしめ、「ごめんね」と静かに謝るのでした。

翌朝、りんは贖罪のように早朝から朝食を作り、家の片付けに没頭します。そして直美と共に弁当を持って出勤しますが、その背中にいつものハツラツさはありません。 「なんだか、一ノ瀬さん元気がないね……」 同僚のふゆが心配する中、院長室では副院長が焦りを見せていました。患者の家族から抗議がないことを確認しつつ、「一ノ瀬の処分は、時間をおいてからにしましょう」と提案する副院長。しかし多田院長は、それを遮るように「石垣と城」の例え話を始めます。 「城を守るためには、時には自らの身を引く覚悟も必要だ」 自身の進退をも匂わせる院長の冷徹な覚悟に、副院長は「自分にも何かが及ぶのでは……」と、途端に心配そうな顔を浮かべるのでした。

現場に戻ったりんでしたが、その心は限界を迎えていました。 患者の脈を診る手は小刻みに震え、包帯の処置すらおぼつきません。見かねたふゆが代わりに処置を行い、りんにシーツの取り換えを頼みますが、山本さんの最期の姿が脳裏をよぎり、身体が動かなくなってしまいます。

「助けるって……一体、何……?」 ぽつりと呟き、激しい葛藤に涙を流すりんに、直美はそっと寄り添い、「少し休んだら?」と声をかけることしかできませんでした。 その夜。静まり返った病院に、突如として激しく玄関のドアを叩く不穏な音が響き渡る。新たな嵐の予感を告げるかのように――。

【一視聴者の熱い叫び】ここが刺さる!見どころ激アツ考察

① 美津さんの言葉と環の「はい!」に涙。でも、りんの現実は……

お留守番をする環ちゃんに対して、美津さんが放った「お母さんは命を助ける仕事をしている。誇りに思いなさい」という言葉が本当に温かくて、それに応える環ちゃんの高らかな「はい!」にウルウルしてしまいました。 だけど、その裏で当のりんが「助けるって何?」とアイデンティティを喪失して崩壊しかけているこの対比が、あまりにも残酷で脚本の素晴らしさが光ります。

② 多田院長の「城と石垣」の対話。筒井道隆さんの怪演!

「当院に問題はなかった、通常勤務に戻れ」という院長の判断は、りんに優しいからではありません。「患者の脱走による死亡」というスキャンダルが表沙汰になれば、近代化を進める成都医大病院(城)が崩壊してしまうから。山本婦人が抗議しなかったのを幸いに、全てを有耶無耶にして闇に葬ろうとする、明治の冷徹な組織論です。自身の進退をチラつかせて副院長をビビらせる院長の不気味な凄みに鳥肌が立ちました。

③ 脈も取れず、包帯も巻けない。りんの深刻な「心の傷」

これまでどんな無理難題にも持ち前の根性で立ち向かってきたりんが、包帯交換すらできなくなってしまう姿が切なすぎます。山本さんの「嘘を付けるんだなぁ」「がんが広がったんだろう」という言葉、そして最期の「助け……」という声が、りんの中で呪縛(PTSD)になってしまっているんですよね。「天職」だと言っていた看護そのものが恐怖に変わってしまった彼女を、同居を始めた直美が必死に支えようとする優しさに救われます。

今週のまとめ:壊れたヒデ、去ったツヤ、そして心が折れたりん

第14週から続くこの展開は、当時の「トレインドナース」という過酷な職業が持つ光と影をこれでもかと抉り出しています。 システムに絶望して去ったヒデ、過労でミスをして解雇されたツヤ。そして今度は、患者の心に寄り添いすぎた結果、心が壊れてしまったヒロイン・りん。誰も幸せにならない近代医療の歪みの中で、りんはもう一度立ち上がることができるのでしょうか。

そして、ラストに響いた夜間の激しいドアの音! 急患なのか、それとも直美を追う詐欺師・小日向の仕業なのか、あるいは新たな時代の大きな足音(戦争の影)なのか……。

明日、このドアの向こうに誰が立っているのか、1秒も見逃せません。みんなでりんの復活を祈りながら、次回の放送を待ちましょう!

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