方言青森弁津軽弁『木綿のハンカチーフ』歌詞バージョン
1. 青森・南部弁バージョン
東部(八戸・七戸・十和田など)で話される言葉です。岩手県北部の言葉とも近く、語尾に「〜す」「〜なす」が付く丁寧な響きや、柔らかいイントネーションが特徴です。
一番(男)
恋人よ、わらぁ旅立つ 東さ向かう列車でな はなやいだ街で んがさの贈りもの たねる、たねるつもりだ (※「たねる」は「探す」の意)
一番(女)
んでねぐ、あんた わらぁ欲しいものなんてねぇなす ただ都会の絵の具さ 染まらねぇでけって 染まらねぇでけってけろ (※「けって」は「帰って」、「けろ」は「ください」の意)
二番(男)
恋人よ、半年過ぎて 逢わねぇうちに わらぁ汚れてまった 表参道の店で んがさ似合う指輪 たねる、たねるつもりだ
二番(女)
してね、あんた その指輪ぁ、くちづけの代わりにはわがね 都会の風さ 吹かれてらあんた 吹かれてらあんた (※「わがね」は「ダメだ・いけない」の意)
三番(男)
恋人よ、んがのこと忘れて 変わってぐわらを 許してけろ 毎日 おもしぇぐ過ごす街角 わらぁ、わらぁ帰れねぇ
三番(女)
あんた、最後の中のごんぼほり 贈りものねだるっちゃ 涙拭ぐ、木綿のハンカチーフけろ ハンカチーフけろ (※「ごんぼほり」は「わがまま」の意)
2. 津軽弁バージョン
西部(青森市・弘前市など)で話される言葉です。独特のアクセントや、「わ(私)」「な(あなた)」といった一文字の代名詞、否定の「〜ね(まいね)」などが特徴的です。
一番(男)
恋人よ、わぁ旅立つ 東さ向かう列車でな はなやいだ街で なさの贈りもの たねる、たねるつもりだ
一番(女)
んでねぐ、あんた わぁ欲しいものなんてねぇびょん ただ都会の絵の具さ 染まらねぇでけって 染まらねぇでけってけろ (※「〜びょん」は推量や断定を和らげる語尾)
二番(男)
恋人よ、半年過ぎて 逢わねぇうちに わぁ汚れてまった 表参道の店で なさ似合う指輪 たねる、たねるつもりだ
二番(女)
んでねぐ、あんた その指輪ぁ、くちづけの代わりにはまいね 都会の風さ 吹かれてらあんた 吹かれてらあんた (※「まいね」は津軽弁で「ダメだ・いけない」を指す代表的な言葉)
三番(男)
恋人よ、なのこと忘れて 変わってぐわを 許してけろ 毎日 おもしぇぐ過ごす街角 わぁ、わぁ帰れねぇ
三番(女)
あんた、最後の中のごんぼほり 贈りものねだるっちゃ 涙拭ぐ、木綿のハンカチーフけろ ハンカチーフけろ
解説:青森・津軽の主な違い
- 一人称: 南部弁では「わら」「うぇー」などが使われますが、津軽弁ではシンプルに「わ」と言うのが一般的です。
- 二人称: 南部弁の「んが」や「いが」に対し、津軽弁では「な」が多用されます。
- 否定表現: 「ダメだ」と言うとき、南部弁では「わがね」、津軽弁では「まいね」 と使い分けるのが大きなポイントです。
- 語法: 南部弁は古語が残存しており、丁寧な言い回しが発達していますが、津軽弁は短い言葉でテンポよく会話が進む傾向があります。
まとめ
青森県の方言弘前弁と津軽弁の比較。
それにしても、津軽弁は画期的な短縮語でしたね。
寒冷地だから口が思う様に動かない、開かない等の事情が
進化につながったのかもしれませんね。
進化系恐るべし

