はじめに
家庭菜園でさつまいもを栽培する方が多い様に感じます。
サツマイモは手軽で、肥料要らずで放置で育てる野菜です。
2021年群馬県で苗で基腐病が発生したニュースを見た。
その年のさつまいも植え付けを止めた経緯がある。
2023年はどうしようか検討中。どうせなら安全性を
優先し、大手種苗販売会社が良いかなと考えている。
愛好家ですが、2021年もさつまいもを植え付け様と考えていたら、
基腐病(もとぐされびょう)にかかった苗が流通し
小売店に出荷されたと新聞に載っていた。
さつまいもは家庭菜園の中でも容易で簡単に育てられるる作物で
収穫も期待できる野菜と考えられています。
ただ、取れ過ぎた時の処理と保存に課題があります。
新聞に、さつまいもの苗で基腐病(もとくされびょう)に感染した
さつまいもの苗が流通しているという。
卸先は解りますが購入した人までは特定できません。
それはそうだと思います。
苗は苗販売業者やホームセンターやスーパーマーケットなどで店頭に並べ、
栽培したいお客が購入し各自の畑に植え付けます。
購入する時に購入者名を登録するなどの制度は無いからです。
この病気が発症すると、葉が変色して生育不良になり、
根元が黒変して腐敗します。
また地下に生育するサツマイモも成り口(蔓とつながっている方)から変色し、
カビの臭いがします。
この腐敗したサツマイモの表面を拡大して見ると、
糸状菌が作り出す黒い粒々が観察されます。
この様に糸状菌で苗をはじめ地中の芋まで感染するので
腐り腐敗し収穫に至りません。
畑に持ち込んだら糸状菌が畑に蔓延し広がる恐れがあります。
被害が出た時はベンレート水和剤を1000倍に希釈し
使用すると良いと言われます。
苗消毒は初期の発病抑制効果が高いと言われます。
安全なのは消毒よりも栽培地に持ち込まないことが最善かと考えます。
苗を購入する段階では病気にかかっているか、
症状が無く分からないでしょう。
畑の安全を考えて、苗を持ち込まないことにします。
家庭菜園でさつまいもを育てるには訳が有ります。
手作り干し芋を作り食べたいからです。
干し芋の作り方を下記に記載しています。
さつまいも基腐病(もとぐされびょう)の症状と影響
主な症状は、地面近くの茎が黒く変色し、
茎に近い部分の芋の部分が腐敗します。
被害が進行すると、
茎の上部及び芋全体に腐敗が広がり、
乾燥して固くなり、
株が枯死すると書かれています。
こういう芋ですので食べられなくなるという事の様です。
原因である糸状菌は芋だけではなく栽培した土壌に残り続けるので、
一時的ではなく、その後も影響を受ける厄介な病気です。
さつまいもの基腐病(もとくされびょう)の発病歴史と当時の状況
基腐病(もとくされびょう)は、
およそ100年前に米国で発見され、
これまで南北アメリカやアフリカ、ニュージーランドなどで
被害が知られていた。
しかし、この10年の間に
台湾、中国、日本、韓国で相次いで発生し、
各地で大きな被害を引き起こしている。
最近の日本では2018年11月以降に
沖縄県、鹿児島県、宮崎県において
サツマイモに基腐病の発生が
初めて確認された。
さつまいも基腐病の2021年6月時点の判断
先にも書きましたが、
糸状菌が原因で発病し外観で分かる場合は
焼却などの処分が出来ます。
しかし、多くの場所で償却は違法で、
焼却が出来ません。
可燃物でゴミとして出すしかありません。
ゴミは焼却場で高温で焼却されますので
二次感染は防止できると考えます。
外観に影響がない芋を貯蔵している間に
症状が出る事もあり得ますので、
流通ルートや苗販売店が明確になり、
感染苗に当たらない事が明確にならない限り使用しない
方が賢明だと思います。
明確になり安心な苗が販売され、
手に入ったら栽培しようと思います。
さつまいもの苗は、店頭に並ぶことは一時期で
長い間は無いので、入手は難しいでしょう。
今年は断念します。
さつまいも基腐病の毒消しについて
糸状菌の消毒にベンレート水和剤を1000倍に希釈し
使用する方法が紹介されています。
苗消毒は初期の発病抑制効果が高いと言われますが、
業者ではない家庭菜園で楽しむ趣味の範囲ですので、
消毒の方法は選択せず、栽培を見合わせとします。
安全と明確な見解を持つ事が出来た時には
苗が有れば購入するかもしれません。
さつまいもの苗は一時期しか出回らないので、
今年は安全な苗の入手は難しいかもしれません。
結局この年は断念しました。
手作り干し芋の作り方
- さつまいもの大きさ別に分けます。(熱の通り方が異なるから)
- 蒸し器に並べ入れ自分の好みに蒸し上げます(串などを刺し蒸す上がり確認)
- 包丁で好みの厚さにカットします。
- 包丁にさつまいものでんぷんがついて切りにくくなりますので布巾で拭きます
- カットしたら皮をむきます。暑いですのでやけどに注意して作業します
- 干し網にさつまいもが重ならない様に並べます
- 天日干しにしますので天気予報に注意して長く晴れる時期に作業を行います
- 乾燥時間は好みで2日間~3日間程度でしょう
- 短いと感想が悪くカビが早く出ます
- 乾燥をしっかりすると固すぎて食べにくくなります。
- 食べる分だけ冷蔵庫に保存し2~3日以内に食べきりましょう。
- ほとんどは冷凍保存し、食べる前に冷蔵庫に移し5時間程度経過したら食べれるでしょう
- 冷凍庫に保存する際は冷凍用のバッグに入れ、出来るだけ空気を抜き保存します。
まとめ
さつまいもの基腐病(もとぐされびょう)は2021年6月17日以前は
茨城県内では確認されていないとしておりましたが
6月18日県内に流通したと報道されました。
茨城県はさつまいも生産量全国1位という重要な作物です。
流通されたのは、群馬県の苗生産者から出荷された
8800本で茨城県内苗業者や農業生産法人に出荷されたという。
詳細は分かっていない。
さつまいもを家庭菜園で作りたいと考えています。
ある程度の規模なら買い取り業者がいますので
作る手はあるでしょう。
しかし、糸状菌を有していたら他の作物にも
被害が拡大する可能性があるとしたら、
辛抱し植え付けを控えようと考えいます。
さつまいもは、手のかからない作物で虫の害も受けにくいし、
収穫したら保存に気を付け乾燥芋(干し芋)を
作ろうと考えています。
市販されているさつまいもの乾燥芋(干し芋)は
芋を蒸しピアノ線で均一の幅にカットし、
天日で干し一定の乾燥具合まで仕上げて出荷します。
手作り干し芋は、
蒸し器でさつまいもを蒸し上げ、
包丁で厚目にカットし、
皮をむき、
干し網に重ならない様に並べ
程よい固さに
仕上げ食べる分を
取り除いて、冷凍します。
冷凍した干し芋は自然解凍で解凍して食べます。
とても美味しいですのでおすすめします。
干し芋は冬の腫れが続く乾燥した日なら
2~3日程度で良い乾燥具合になります。
固めがお好みなら3~4日程度で、
軟らかめがお好きなら1日~2日ぐらいでしょう。
水分が多いとカビが生えるのがとても速いです。
冷蔵庫保存ではカビが来ますので、
冷凍保存が良いです。
手間暇かけて手作りした物をカビたら悔しいですので、
冷凍保存してください。
食べたくなったら、自然解凍で常温に戻しいただきましょう。
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