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温州ミカンを家庭で栽培する場合の心配事!葉を食い荒らす害虫の正体

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温州ミカンは関西以西で栽培される果物と感じている方が多いかと思います。
市場に出回っているミカン(温州ミカンを含む)の品質が低下している様に
感じていませんか?
店頭に並ぶみかんを見ると表皮にあざやシミみたいな外観の良くない物を
見かける事が多くなった様に感じています。
また様々な果樹において昔の様な良い品質の果物を収穫しにくいとも目にします。
世で言われる地球温暖化現象により、作物の最適温度範囲の上限に達している地域もある。
だから高温地でも栽培可能な作物を作る為に品種改良も様々な作物で研究が進んでいます。
逆に言えば以前は栽培できなかった地域でも栽培可能な品種が増えている様に感じます。
温州みかんは関西以西で収穫可能な作物でしたが、
今では関東でも収穫できる作物になっていると感じている。
散歩で郊外を回ると果樹の木を植えている家庭をよく見かける。
品種は温州みかんをはじめ伊予柑や金柑や夏みかん等様々な果樹が住まいの敷地に植えられ、
秋から春にかけ黄色く鮮やかな景観を楽しませてくれます。
そんな温州みかんの木を植えて、育てる過程には色々な障害が起こります。
起こり得る障害を事例を上げて説明します。

近づく害虫と被害と対処法

金柑や温州ミカンでよく見かける茶色と黒のまだら模様の芋虫の名は【ナミアゲハ】です。
一度出ると頻繁に見かける厄介な害虫です。
ナミアゲハの幼虫を軍手等で掴み取りつぶすなどの駆除をします。
潰すとみかんの様な匂いがします。
かなり強い柑橘系の匂いで、潰した液体は緑色です。
冬以外の季節に現れるとてもしつこい害虫です。
放置すると気が丸坊主になりますので時々は全体を見ているかいないか確認が必要です。
1匹見かけたら他にもいる場合が多いですのでしっかりと周囲を確かめ駆除する事が必要です。

キアゲハの幼虫

キアゲハは成虫になると黄色と黒の見事なキレイな大型の蝶ですが
幼虫は大きく動きも比較的早く葉を食い荒らす速度も速いありがたくない害虫です。
よく見かけるのは人参の葉に付く場合で、見つけるのが遅くなると
人参の葉が殆どすべてを食い荒らされる程大食いのありがたくない害虫です。
温州ミカンの木にも付きます。
黄色と黒の斑模様なので比較的見つけるのは容易です。
見つけたらいち早く、軍手などで掴み取り足で踏みつぶします。
果樹に付いた害虫はかなり強い柑橘系の匂いがします。
害虫本体の液体の色は緑色です。

ナミアゲハの大きな幼虫

温州ミカンに付く害虫にナミアゲハです。
ナミアゲハの幼虫は小さい時は茶色と白の斑模様で見つけやすいですが
大きくなると茶色中心から緑色に変化し温州ミカンの葉に同化し、
見つけにくい大型の芋虫です。
こちらも歩く速度は速く葉を食い荒らす速度も速いです。
知らぬ間に枝葉の葉っぱが食い荒らされ葉が無くなり枝だけになる事も珍しくないほど
食害のトップクラスです。
本体がほぼ緑色で枝や葉と同化して、とても見つけにくい害虫です。
歯が食い荒らされ枝だけになっていたら近くに害虫が居るはずなので早く見つけて
足で潰すなどして駆除します。

シラミ

温州ミカンの裏に白い粒々があったらシラミです。
粒々は葉にしっかりくっついていますので軽く払った程度では落ちません。
軍手などで潰して払うなどします。
農薬が手っ取り早いとは思いますが無農薬で育てたいと思うと手作業になってしまいます。

小型かたつむり

菜園には色々な虫が居て、土から幹を伝って上の方に上ってきます。カタツムリ
カタツムリの目的は葉の液、水分を吸引する事、
果樹が大きくない場合は影響が少ないので気にならないでしょうが
小さい木では被害につながります。
見つけたら軍手などで摘まみ取り駆除します。
カタツムリの後は歩いた後が残るので見分けられると思います。

ダンゴムシ

土壌改良に役に立つと言われるダンゴムシですが、ダンゴムシ
色んな野菜にもついて食い荒らす事が有ります。
アブラナや春菜等でよく見かけます。
こちらも温州ミカンの幹から上に上り葉の葉脈の水分を吸う害虫でもあります。
見かけたら取り去り駆除します。

ダンゴムシは湿気を好み、雑草の下やごみの下等を好みます。石を持ち上げたら大体います。

みかんの木では被害は少ないと思いますが存在します。

無農薬に拘らなければ、果樹に適した農薬を使っても良いでしょう。栽培面積が広ければ手で駆除するのは至難の業でしょうから農薬の使用も有りだと思います。

カマキリ

特別な動きをするカマキリですが、カマキリ成虫
色に同化し目立ちにくくしたりします。
カマキリは他の虫を捉え食べる事もします。
しかし幼虫の時は葉を食べて大きくなります。
中々幼虫を見る機会が無い様に思います。
右の写真は成虫で、卵を産み付ける前の様子です。

オンブバッタ

人参等露地栽培の土に近い所で育てる野菜の所にやって来るオンブバッタです。オンブバッタ
交尾のためにおんぶしているのかと思いますが、普段からおんぶしており、それが普通の昆虫の様です。
葉ものが好きで葉に穴を空けます。
被害は小さめですが見た目を悪くする昆虫であり害虫です。
バッタと同じく可愛いと思い、駆除するのを躊躇する事も有りますが葉を食べる害虫ですので見つけたら軍手で摘まみ駆除します。

まとめ

温州ミカンを庭先に植えて無農薬で露地栽培して、景観を楽しんだり、
収穫して自然の味を満喫したりできる果樹の一つです。
以前は関西以西が適地の作物でしたが、全体的な地球環境の高温化により
適地だった九州地方では害虫が付きやすかったり果樹の肌にシミやあざが出たりするなど
以前とは環境が変化してきている様です。
その影響で栽培地の高緯度化が進んでいる様に感じます。
以前は関西以西が適地だった温州ミカンが関東でも栽培できる様になっています。
高温化に伴い環境は作物と昆虫にも影響が出ています。
昔は冬を越せなかった虫が越冬し作物の成長期に害虫となって
作物の栽培に影響が出ている様に感じます。
作物を育てるには果樹を植えて放置すると害虫の被害を受けて良い物が
収穫出来ないかもしれません。

害虫の正しい知識を身に付け楽しく果樹を栽培し楽しみたいものです。
柑橘系の果樹の葉の被害で大きいのはナミアゲハとキアゲハとシラミでしょうか。
普段から果樹を見て上げれば早く異常に気が付き早期発見が出来て、駆除も出来ます。
果樹をやさしく見守り成長を楽しみましょう。

果樹を放置栽培すると枝葉が密集し風通しが良く無くて、虫が住み着きやすくなります。
蒸しが住み着きやすくない環境にするためにも適度な剪定が必要です。
小さい木の内に強く剪定し過ぎると果樹の生育に影響しますので
やり過ぎない様に気を付ける事が必要です。

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