Drama朝ドラ風薫る

【風、薫る】第67話あらすじ&見どころ解説!りん、無念の「取締解任」と直美への交代……塩結びに込められた涙と長屋で見せる二人の背中

Drama
この記事は約4分で読めます。

NHKの連続テレビ小説『風、薫る』。第14週・第67話では、前話での土肥ヒデ(池田朱那)の衝撃的な告白を受け、恐れていた「組織の非情なトカゲの尻尾切り」がついに現実のものとなってしまいました。

しかし、役職を解かれ深く傷つきながらも、お互いを思いやるりんと直美の絆、そしてそれぞれの場所で前を向こうとする彼女たちの姿が静かに描かれた本話を詳しく解説します。

主要キャスト&登場人物の動きと物語への影響

  • 奥田りん(キャスト:見上愛)

    • 優秀な生徒を辞めさせた責任を問われ、看護婦取締を解任され平の看護婦に降格。己の管理能力不足を認めつつも、どこか肩の荷が下りた表情を見せます。

  • 大家直美(キャスト:上坂樹里)

    • りんに代わり、外科と内科の両方を統括する新たな「取締り」に就任。同時に、長屋での炊事など現場の弱者へ寄り添う活動も続けます。

  • 土肥ヒデ(キャスト:池田朱那)

    • 正式に退学。「一人で生きるためにナースを目指したが、別の夢を探しに行く」と、前向きな自立の意志を残して去っていきます。

  • 虎太郎(キャスト:尾上右近)

    • 病院へ挨拶に訪れ、落ち込むりんに寄り添います。「去る者には事情がある」と、大人の視野でりんの心を慰めます。

第67話のあらすじ:ヒデの旅立ち、そして非情な降格人事と「大きなおにぎり」

「私は一人で生きることを夢見て入学したけれど、別の夢を探しに行きます。未来の見えないものに時間を使いたくないから」――。土肥ヒデ(池田朱那)は、どこか彼女らしい潔さと自立への強い意志を崩さないまま、正式に看護科を去っていきました。

その頃、一ノ瀬家では母・美津(水野美紀)と娘の環(宮島るか)が並んで仲良く炊事をしていました。病院の厨房では、落ち込むりん(見上愛)に寄り添うように、直美(上坂樹里)が並んで「塩結び(しおむすび)」を作っています。

そこへ、病院に虎太郎(尾上右近)が挨拶にやってきます。りんの元気が無い様子を察した虎太郎は「どうした?」と優しく声をかけます。ヒデの退学に責任を感じているりんに、虎太郎は「辞める者が出るのは仕方のないことだ。でも、人にはそれぞれ色々な事情があるんだよ」と静かに諭し、彼女の視野を広げようと言葉をかけるのでした。

その後、りんと直美は出来上がったおにぎりを並んで食べますが、りんは直美が作ったおにぎりを見て「ちょっと握りが大きいんじゃない?」と思わずクスリ。深刻な状況の中でも、二人の間には温かい空気が流れていました。

しかし、病院の経営陣の下した決定は冷酷でした。副院長から「一番成績の良かった生徒が辞めた」という事実を重く受け止めるよう告げられ、りんは責任を取らされる形で【看護婦取締(名ばかり管理職)】を解任され、平の「看護婦」へと降格処分になります。そして、りんに代わって直美が外科・内科すべての看護を統括する新しい取締りに就任することとなりました。

りんは直美に対し、「私は人を管理したりするのが下手なのかもしれない。直美さん、よろしくお願いします」と素直に頭を下げます。患者たちからは「取締りじゃなくなったら、少し気持ちが楽になるね」と声をかけられ、りんはふと病室の壁の傷を見つめながら、これまでの激務を噛み締めていました。

その夜、直美はいつもの長屋へと足を運び、住人たちのためにご飯を作っていました。そんな直美の姿を、長屋の大家はどこか心配そうに見つめています。一方、久しぶりに帰宅できたのか、りんは自宅で愛娘の環に優しく絵本の読み聞かせをしており、二人はそれぞれに、次なる一歩へ向けて心を整える夜を過ごすのでした。

第67話の見どころ&興味深いポイント

① ヒデの「未来の見えないものに時間を使いたくない」という矜持

前話で予想した通り、ヒデの退学は決して「挫折による逃げ」ではありませんでした。「一人で生きるための手段」として看護を選んだ彼女だからこそ、病院の歪んだ超過酷システムに見切りをつけ、「別の自立の道」を探しに行くという決断は、明治の新しい女性としての強烈なプライドと知性を感じさせます。

② 「大きなおにぎり」が象徴する、りんと直美の役割

直美の作ったおにぎりが「大きい」とりんが指摘するシーン。これまでの直美なら、規則通りに小さく均一に作ろうとしたかもしれません。しかし、現場の看病婦たちの本音や、患者・とよさんたちの飢えを知った直美だからこそ、おにぎりが自然と大きくなってしまった――そんな彼女の「生活者としての逞しさ」と「取締りとしてのキャパシティの大きさ」を象徴する素晴らしい演出です。

③ トカゲの尻尾切り、しかし広がる「次の展開」

懸念していた通り、病院経営陣(副院長)はリスクを全てりんに押し付け、取締から引きずり下ろしました。しかし、りんはそれを恨むことなく直美を信頼してバトンを託します。そして、平のナースに戻ったりんが環との時間を取り戻す一方で、長屋の大家が直美を心配している描写は、直美が抱える「過去の闇(クズ男・小日向の影)」がすぐ後ろまで迫っていることを予感させ、背筋が凍るような緊張感を残しました。

第67話のまとめ:肩の荷を下ろしたりんと、闇の気配が迫る直美

第67話は、非情な更格人事がありながらも、りんと直美がお互いをリスペクトし合う「塩結び」のシーンが救いとなる回でした。

「天職」という言葉の重圧から解放され、娘・環との温かい時間を取り戻したりん。しかし、新しい取締役となり、長屋でも精力的に動く直美の裏には、大家が心配するほどの不穏な影が忍び寄っています。

直美を待つ小日向の揺さぶりとは? そして、平のナースとして現場から医療を見つめ直すりんの次なる成長とは? 明日からの『風、薫る』からも目が離せません!

第14週・第67話のレビュー記事として、ブログのタイムラインの更新にぜひご活用ください!

スポンサーリンク
ONOをフォローする