NHKの連続テレビ小説『風、薫る』。第12週「旅立ち」の締めくくりとなる第60話(第12週最終回)が放送されました。
前話での卒業・新生活のスタートから一転、今回は一ノ瀬家最大のイベントである妹・安(早坂美海)の婚礼前夜の人間模様が描かれました。さらに、あの懐かしい幼なじみが立派な姿で再登場し、主人公りん(見上愛)を巡る男たちのドラマが一気に加速する、見逃せない1週間最後の神回を詳しく紐解いていきましょう。
主要キャスト&登場人物の動きと物語への影響
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一ノ瀬安(キャスト:早坂美海)
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ついに婚礼の日を迎えます。初めての恋を実らせた幸せの中で、かつて結婚で深く傷ついたりんの痛みを理解し、姉への感謝を涙ながらに伝えます。
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竹内虎太郎(キャスト:小林虎之介)
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りんの幼なじみ。元足軽の家柄という格差に苦しんでいましたが、努力の末に銀座の製薬会社の社員となり、見違えるようなスーツ姿で再登場を果たします。
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島田健次郎 / シマケン(キャスト:佐野晶哉)
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りんの良き相談相手。記者への道を勧められ悩む中、突如現れたライバル・虎太郎の存在を前に、りんへの想いがどう変化するのか注目が集まります。
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大家直美(キャスト:上坂樹里)
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教会で牧師の吉江(原田泰造)と、自身の「結婚」やこれからの人生について静かに語り合います。
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第60話のあらすじ:花嫁衣裳の前での涙と、動き出す男たちの執念
一ノ瀬家には、安(早坂美海)の美しい婚礼の衣装が飾られ、りん(見上愛)の娘・環(宮島るか)も興味深そうにそれを見つめていました。そんな中、りんの家に懐かしい人物が訪ねてきます。それは、かつて那須の村で育ち格差に悩んでいた幼なじみの竹内虎太郎(小林虎之介)でした。驚くことに、彼はパリッとしたネクタイ姿をまとい、今や「銀座の製薬会社」の立派な社員になっていたのです。
りんは驚きつつも「再婚は?」と冗談交じりに問いかけます。虎太郎は、りんが本物のトレインドナースとして帝都医大病院に勤務することを知り「凄いな」と称賛。その上で、「努力したらなんだって叶えられるんだ!」と、都会で自らの腕一本で成り上がろうとする強い意気込みを見せるのでした。その夜は皆で賑やかに雑魚寝をして過ごします。
深夜、花嫁衣裳を前に、りんと安の二人は並んで座っていました。りんはふと「虎太郎兄さんは(選ばなくて)良かったの?」と、かつて安がほのかに抱いていた想いについて尋ねます。安は微笑みながら「私は初めて恋をして、今本当に幸せです」ときっぱり答えます。そして、愛する人と結ばれる喜びを知ったからこそ、「お姉ちゃんがあの(奥田家への政略結婚の)時、どれだけ辛かったのかが今ようやく分かった」と涙ぐみ、これまで家族を支え、自分を送り出してくれるりんにお礼を伝えるのでした。
一方その頃、下谷松町教会では直美(上坂樹里)が牧師の吉江(原田泰造)と話し合っていました。「私には結婚は縁のない話だけど……」と、孤独に生きてきた自分なりの人生観を語る直美。そして、無事に婚礼の儀を終えた安は、新しい家へと旅立っていきました。
安の旅立ち後、虎太郎が婚礼祝いを持って一ノ瀬家を訪れますが、りんと共に思い出の団子屋へと移動し、楽しそうに談笑します。そこへ、偶然にもシマケン(佐野晶哉)がやってきたのです。微妙な空気が流れる中、虎太郎はシマケンを意識するように「俺は必ず出世するから」と言い残し、堂々とした態度で店を後にします。残されたりんとシマケン、そして去っていった虎太郎。りんへの秘めた想いを抱く男たちの視線が、静かに火花を散らすのでした。
第60話の見どころ&興味深いポイント
① 虎太郎の電撃出世と、ネクタイ姿の男気!
第1週〜第2週で描かれていた、くすぶっていた元足軽の少年・虎太郎が見事な変貌を遂げて再登場したシーンは鳥肌モノです。明治という「実力があれば這い上がれる新時代」を象徴するキャラクターとして、銀座の製薬会社で「努力すれば叶う」と言い切る小林虎之介さんの熱い演技が、最高に格好良く描かれています。
② 安からりんへ、涙で語られた「あの時の辛さ」
第2週で、家の借金のために成金の奥田家へ嫁ぎ、地獄のような日々を耐え抜いたりん。当時はまだ子供で、ただ良家に嫁ぎたいとしか思っていなかった妹の安が、本当の恋を知ったことで「お姉ちゃんは、愛のない結婚がどれほど地獄だったか」を理解し、頭を下げて感謝する場面は、一ノ瀬家をずっと見守ってきた視聴者にとって涙なしには見られない屈指の名シーンとなりました。
③ 団子屋で火花!虎太郎vsシマケンのライバル関係勃発
第12週のラストを飾るにふさわしい、最高のロマンスの幕開けです。生真面目でインテリな書生のシマケン(佐野晶哉)と、泥臭く実力で銀座の社員へとのし上がったバイタリティの塊・虎太郎(小林虎之介)。りんを大切に想う対照的な二人の男が団子屋で鉢合わせ、「必ず出世する」と宣言して去る虎太郎の宣戦布告は、今後の恋の四角関係を大きく盛り上げる予感がします!
第12週全体のまとめ:それぞれの「旅立ち」を終え、物語は後半戦へ!
第12週「旅立ち」の締めくくりとなった第60話は、安の結婚という家族の大きな旅立ちと、虎太郎の再登場による新たな人間関係のうねりが見事に融合した素晴らしい回でした。
バーンズ先生が遺した本物のナースとしての誇りを胸に、りんと直美がプロとして歩み出す一方で、プライベートでも彼女たちを巡る状況は激変しています。直美が一ノ瀬家の共同生活に加わり、りんの前にはシマケンと虎太郎という二人の魅力的な男性が並び立ちました。
次週第13週からは、全26週のいよいよ後半戦へと突入!一人前のトレインドナースとして、病院の厳しい現実や近代医療の壁に立ち向かいながら、彼女たちのプライベートの恋や人生の選択がどう展開していくのか。
ますます面白くなる『風、薫る』、中盤の盛り上がりからも絶対に目が離せません!

