日本には70種類ほどの竹があるといわれていますが、
食用にされているのはほんの一部です。
代表的な食用竹は以下の通りです。
一般に知られているのが孟宗竹と真竹です。
竹について多方面から調べてみました。
あなたにも役立つかもしれませんので読み進めてみてください。
食用竹の種類
日本には各地に多くの竹があり、食用にしているものが有ります。
呼び名が異なるものもあります。
- 孟宗竹:全国で最も消費量が多く、春に出るタケノコとしてよく知られています。
関東や東北などで栽培されています。 - 四方竹:高知県の秋の味覚で、切り口が四角形になっています。
中国南部原産で、高知県に入ってきたのは江戸時代といわれています。 - 真竹:九州や沖縄など南西諸島に分布する常緑竹で、冬から春にかけて
タケノコが出ます。
煮物や佃煮などに使われます。 - ハチク:北海道や東北など寒冷地に適した落葉竹で、春にタケノコが出ます。
酢の物や天ぷらなどに使われます。 - マダケ:日本各地に分布する常緑竹で、春から夏にかけてタケノコが出ます。
若い茎は「筍」と呼ばれて食用にされます。
以上が主な食用竹ですが、他にも地域限定で食用にされている竹があります。
例えば、青森県では「ヒメササ」、岐阜県では「ヤブコウジ」、
沖縄県では「リュウキュウチク」などです。
食用竹の詳細についてもうすこし説明を加えます。
竹を食用としているのは日本や中国、韓国など東アジアの限られた国だけだそうです。
タケ類はイネ科の植物で、茎が木質化するものを指します。
タケ類には約1500種類があり、日本には約600種類が自生しています。
タケとササの違いは、タケノコの成長に伴い、稈から皮が自然と脱落するのがタケで、
成長しても稈に皮が張りついたまま残っているのがササだそうです。
ヒメダケというのは、**チシマザサ(千島笹)の若芽のことを指します。
チシマザサはイネ科タケ亜科ササ属の植物で、日本海側に分布しています。
ヒメダケは地域によってはネマガリダケ(根曲がり竹)**とも呼ばれています。
ヒメダケはタケノコに似た味で、山菜として食べられます。
タケノコの固い物の加工品
タケノコをメンマに加工し商品にしている例はいくつかあります。
例えば、以下のようなものです。
- 朝日新聞社が主催する「純国産メンマプロジェクト」では、
全国の放置竹林から採れたタケノコを塩漬けにしてメンマを作り、
インターネットで販売しています。 - 吉乃竹彦は、静岡県の孟宗竹で国産メンマを作っており、タケノコの先端部分を
皮を剥いて切り、塩漬けにしてから乾燥させてメンマを作り、
オンラインショップや直売所で販売しています。 - 青和食品は、青森県弘前市でメンマや山菜などの加工・販売を行っており、
タケノコを水煮や南蛮漬けにしてメンマを作り、自社サイトや楽天市場などで
販売しています。
メンマの歴史
メンマの歴史や由来について簡単に説明します。
メンマは、もともとは中国で作られていた竹の塩漬けで、日本では「支那竹」と
呼ばれていました。
戦後、台湾政府から「支那竹」という名称に抗議があり、丸松物産の創業者
である松村秋水さんが「ラーメンの上に乗せる麻竹」という意味で「メンマ」
という名前を考案しました。
また、メンマの味付けは、1953年に大門の創業者である南郷龍男さんが開発
したとされています。
以上がメンマの歴史や由来です。
メンマは中国か台湾だと考えていましたが日本だったんです。
メンマの栄養価効能
メンマの栄養価や効能について簡単に説明します。
メンマは、麻竹を乳酸菌発酵させて作られた発酵食品です。
メンマには、水溶性食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維は、腸の働きを活発にし、便秘や腸内環境の改善に役立ちます。
メンマには、カリウムも多く含まれています。
カリウムは、体内の余分なナトリウムを排出し、高血圧やむくみの
予防に効果的です。
メンマには、銅も含まれています。
銅は、鉄分の吸収を助け、貧血の予防や免疫力の向上に役立ちます。
メンマのメリット
メンマを食べ過ぎると、体に悪い影響が出る可能性があります。
メンマは塩分が多いので、食べ過ぎると高血圧やむくみの原因になります。
メンマは乳酸菌発酵させて作られているので、食べ過ぎると
下痢や腹痛になることもあります。
メンマはアレルギーの原因になることもあるので、食べ過ぎに注意してください。
メンマは、1日に小鉢に軽く一杯分が限度量とされています。
メンマは適量であればお腹の調子をよくする効果があるので、
ぜひ食事に取り入れてみてくださいね。
メンマとの相性の良いメニュー
メンマは、様々な食材と相性が良いです。
メンマとチーズは、意外と合う組み合わせです。
チーズのコクとメンマのシャキシャキ感が楽しめます。
メンマとキャベツは、炒め物にすると美味しいです。
メンマの味の濃さで、キャベツの甘みが引き立ちます。
メンマと豚肉は、混ぜご飯にすると食欲を刺激します。
豚肉の旨みとメンマの風味がよく合います。
メンマと唐辛子は、激辛メンマにするとビールのおつまみに最適です。
唐辛子の辛さとメンマの酸味が相まって、止まらなくなります。
メンマは、自家製することもできます。
たけのこを使って作る方法があります。
ぜひ挑戦してみてくださいね。
メンマの手作り方法
メンマの自家製について詳しく教えますね。
- まず、筍の水煮を細切りにします。
- 次に、塩を2%ほど加えてよく混ぜます。
- その後、ヨーグルトメーカーなどで乳酸発酵させます。
発酵の時間は、気温や好みによって変わりますが、
だいたい24時間から48時間くらいです。 - 発酵が進むと、メンマの色が黄色くなり、酸っぱい香りがします。
- 発酵が終わったら、冷蔵庫で保存します。
乳酸発酵とは、乳酸菌などの微生物が糖分を分解して乳酸を作ることです。
乳酸発酵によって、メンマは味や香りが変化し、保存性も高まります。
発酵メンマについて
乳酸発酵メンマは、塩抜きや乾燥などの工程が不要で、簡単に作れます。
発酵の具合は、色や香り、味で確認できます。
色は、発酵が進むと黄色くなります。
香りは、発酵が進むと酸っぱくなります。
味は、発酵が進むと酸味が強くなります。
発酵の度合いは、好みによって調整できます。
発酵時間を短くすると、酸味が弱くなります。
発酵時間を長くすると、酸味が強くなります。
発酵の具合を確認するときは、清潔なスプーンなどを使ってください。
汚れたものを使うと、メンマに雑菌が入ってしまう可能性があります。
食べきれないタケノコメンマまとめ
日本では春になると旬のタケノコを食べる習慣が有ります。
しかし高齢化等から竹林の放置が増えております。
放置された竹林は荒れ放題で地域に面倒をかけている情報もあるようです。
できれば、竹を利用し、放置を防ぎタケノコや発酵させてメンマを作って
食べる事が出来れば、その土地にとっても有りがたい事だと思います。
メンマの自家製、手作りメンマの作り方も紹介しています。
ぜひ作ってみてください。
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